グミチョッキリ
こんにちわ!ぼこわたりです!
ここ最近ずいぶんと暖かくなってきていよいよ春本番といった感じですね。
今回はグミチョッキリを探しに行ってきました。
グミチョッキリは体長3~4mmくらいの
オトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科に属する昆虫です。
グミの実に穴を開けて産卵し、幼虫はグミの種子を食べて成長します。
とても小さい虫ですがよく見ると体の表面に青い毛が生えていて
美しい見た目をしています。
2019年4月14日 天気:晴れ
グミチョッキリを探すとなればまずはグミの木を探しましょう。
当たり前といえば当たり前ですがグミを食べて暮らしている虫なので
グミの木にいることが多いです。
調べたところ家から少し離れた河川敷に
グミの木が生えているらしい情報を得たので電車で行ってきました。
まだ桜が散っておらず花見もできました。
とても暖かい日だったので桜の下でお弁当を食べる親子や、
犬を連れて桜の撮影をしている人などで河川敷も賑わっていました。
ナナホシテントウも元気に活動しています。
幼虫もせっせとアブラムシを追いかけています。
手すりの上にいたのは
アオヒゲナガトビケラです。
カマのように見えるのは前脚ではないそうです。
ギシギシの葉の上で一生懸命励んでいるのはコガタルリハムシ。
幼虫も多数同じ植物上で見られました。
ギシギシクチブトサルゾウムシ目当てでギシギシを眺めていましたが
ゾウムシの類はいませんでした。
漢字だと菜亀。菜の花にくる亀虫ということでナガメという名前らしいです。
サクラの葉をかじるナナフシモドキの初令幼虫です。
かわいいですね。
河川敷を歩いているとグミの木が見えてきました。
僕が得た情報ではかなり大雑把な位置しかわからなかったので、
見つけられるか不安でしたが、航空写真でこの辺りではないかと思った場所に
ちゃんと生えていてくれたので安心しました。
とは言え、大木が生えているわけでもなく
小さな木が一本だけ生えているだけだったので
見つけられたのは幸運でした。
さっそく木に近寄りルッキングを始めると、
いました!
今回の目的のグミチョッキリです。
展開前の新芽に口吻を突き刺して食事をしています。
グミの花柄に穴を開けて中身を食べているようですね。
こんな感じで開ききる前の新芽の中に入り込んで隠れている個体が多いですね。
一緒に写っている人差し指と比べて、この虫の小ささが分かるかと思います。
一見ただの黒い虫に見えますが、
よく見ると濃紺の美しいボディをしています。
体の表面には細かい毛が生えていてキラキラ輝きます。
この日は20個体くらい確認できました。
僕が見つけられていないだけでまだまだ隠れていたとは思いますが、
個体の密度はそれほど高くないように感じました。
ちなみにこの日の後、
仕事帰りに家の近くでグミの木を鉢に植えているお宅を発見したので
ちょっと木に近づいて探してみました。
人通りの多い道なのであんまりじろじろ眺めていると
不審に思われそうだったのでちょちょっと眺めただけですが
1個体くっついているのを見つけたので、
電車に乗って探しに行かなくてもうちの近所でも観察できたようです。
それじゃあ今回はここまで。
次回をお楽しみに!