カラスノエンドウとアルファルファタコゾウムシ
こんにちわ、ぼこわたりです。
今回は多摩川の河川敷に行ってきました。
何しに行ったかというとアルファルファタコゾウムシを探しに行きました。
外国からやってきた外来種のゾウムシです。
マメ科の植物を餌にしていて、春にレンゲ畑で大発生したりすると
花が咲かなくなることもあるようで害虫としての面もあります。
そこにこのアルファルファゾウムシがいるそうなので見に行ってきました。
まだ風も冷たく緑も少なく、春にはまだちょっと早いかなという感じですが、
アルファルファタコゾウムシは冬に活動する虫なので、
この寒さでも元気に動き回っています。
逆に暑いのが苦手なようで夏の間は石の下などで夏眠するそうです。
ハマダイコンの花が咲いていました。
アブラナ科の植物につくゾウムシもいるので
もう少し暖かくなったらまた様子を見に来ましょう。
カラスノエンドウは足元にいくらでも生えています。
ほんとにどこにでも生えているので、どこから見ていこうか逆に迷います。
適当な斜面に膝をついて、カラスノエンドウに顔を近づけて探していきます。
名前がわかりませんでしたが緑のキレイなカメムシがいました。
そしてよくカラスノエンドウの先を見ていくと・・・
画面中央に丸まっている幼虫がわかりますか?
これがアルファルファタコゾウムシの幼虫です。
カラスノエンドウの展開前の新芽の中に潜り込んで、
柔らかいところから食い尽くしていきます。
生まれたての小さいのから、結構育った幼虫まで、
様々な大きさの幼虫が見られました。
これは新芽の中に潜り込んでいた一番小さい幼虫です。
銀色のはピンセットの先端で、一緒に写っているのはぼくの親指の先です。
幼虫のくっついたカラスノエンドウをちぎって持ち帰り、
プラケにヤシガラ土を入れてそこにカラスノエンドウの枝を挿しました。
そして数日後、葉っぱの間に繭ができていました。
繭の中に蛹が入っていますね。
これが繭の中の蛹です。
繭を破って蛹を取り出しても、特に問題なく羽化します。
よくみると頭の上にまばらに毛が生えていてかわいいですね。
ちなみに繭を破らなかった場合は羽化した成虫が
繭をかじって穴を開けて出てきます。
脱出の時に必要な分だけ穴を開けるのではなく結構がっつり繭を食べて出てくるので、
もしかしたら成虫になってから最初の食事としても意味があるのかもしれないですね。
成虫の写真はまだ撮れていないのでまた今度ということで。
今回はここまで。次回をお楽しみに!