カワラハンミョウを探しに
どうも、ぼこわたりです。
今回はカワラハンミョウという虫を探しに行きました。
カワラハンミョウとは
河原にいるハンミョウです。だからカワラハンミョウという名前が付きました。
広く乾燥した河原や海岸などの砂地に生息しています。
定期的に氾濫などで地面がリセットされて
常に砂地が保たれている環境を好むようで、
護岸工事などで砂地がなくなってしまうと暮らしていけません。
名前の通りに河原に生息している個体群は数を減らし、
今では砂浜で見かけることの方が多いのではないでしょうか。
2020年6月27日 天気:曇り時々晴れ
11時頃今回の採集場所となる某県の海岸へとやってきました。
細かい砂の海岸で、海浜性植物の草むらもあります。
カワラハンミョウは草むらの方にはまったくいなくて、
主に砂の多いところに生息しています。
ハンミョウが多くいたのはこの赤線で囲ったあたりですね。
砂浜側から草むらの方に向かって行くと飛び立つので発見できます。
ハンミョウは保護色で砂浜と同化しているので、動かないとなかなか発見できません。
なので、わざと飛び立たせて着地した所に網をかぶせて捕獲します。
飛び立ったハンミョウは草むらの中にはいかずに砂の上に着地するので
よーく見てれば発見できると思います。
ちなみに使用している捕虫網はエーワンさんの
ファンキーズ1号 むしブラックという製品です。
この写真の上半分の砂がやや白っぽいところ、
ここにカワラハンミョウが着地すると発見しやすいですね。
下半分の砂は、砂鉄なのか表面に黒っぽい砂が積もっていて、
さらに砕けた白い貝殻も混じっていて、
これがカワラハンミョウの背中の模様と同化して
まったく見えなくなることがありました。
砂浜にはカワラハンミョウの幼虫の巣穴らしき穴もポコポコ開いてました。
巣穴の前でしばらく待ってみましたが、
残念ながら幼虫の確認はできませんでした。
模様も個体差があって、黒っぽいのから白い部分が多いのまで様々です。
この個体はこの生息地ではかなり白が多いほうですね。
指で見にくいですがこちらは白い部分が少ない個体ですね。
縁の部分にだけ白い模様が入って、背中の大部分が黒い個体が
一番割合としては多かったです。
今回は白い個体が欲しかったので、
黒い部分が多いやつは捕まえて確認した後で逃がしました。
この生息地では相当な数のカワラハンミョウを確認することができ、
交尾しているペアも発見できました。
白が多い個体は7~8匹に1匹くらいの割合いでいました。
この場所ではやはり黒っぽい個体が優勢なようです。
カワラハンミョウ飼育してみる。
さて何匹かカワラハンミョウを飼育のために連れ帰ってきました。
用意しましたのはぼくのハンミョウ飼育ではおなじみの
クリアスライダーラージです。
そして床材と使用するのはこちら、珪砂6号です。
さらっさらの砂です。
カワラハンミョウは細かい砂を好むという事なので
こちらの砂を今回は使用していきます。
ちなみにカワラハンミョウの生息地の砂浜の砂を少し持って帰ってきたので、
砂粒の大きさがどれくらいか測ってみました。
砂の中でも小さめの粒を測ってみたところ0.45mmでした。
粒の大きさが均一ではなく、小さめの粒を他にも測ってみましたが
大体これくらいの大きさでした。
珪砂6号は0.1mm~0.3mmくらいだったので、
生息地の砂よりやや細かいようです。
珪砂をさらさらとクリアスライダーに入れます。
厚みは大体35mmくらい敷きました。
過去の記事にもありますようにタッパーの周りを鉢底ネットを切ったもので
囲んだものを用意します。
タッパーを砂に埋め込んで砂を湿らせます。
タッパーには餌として乾燥赤虫を入れておきました。
そして水入れをセットして飼育環境は完成です。
以前のハンミョウの飼育セットの土を砂に変えただけですね。
この背中の模様が、ニッコリ笑ってるように見えて好きです。
早速オスがメスの上に乗って交尾していました。
産卵して幼虫が見れることに期待です。
ナミハンミョウのようにキラキラした輝きはありませんが、
脚や胴体の関節部分に金属光沢があり、
象牙のような白い模様が美しい、いい虫だと思います。
それでは今回はここまで。
次回をお楽しみに!