鰐くんと国内外来種の虫を探しに
どうも、ぼこわたりです。
今回はyoutuberの鰐くんともとさんと一緒に
都内某所で大繁殖している外来種を探しに行ってきました。
2020年2月8日 天気:晴れ
昼の12時に最寄り駅で集合です。
まずはみんなでラーメンを食べて腹ごしらえ。
そして目的地へと向かいます。
本来沖縄や奄美諸島に生息している甲虫ですが、
船の荷物などにくっついて東京の港にやってきて
沿岸部で繁殖して増えまくっている国内外来種、移入種と呼ばれる存在です。
はい、出ました。オスの鰐です。
カメラを向けると警戒して防御姿勢を取ります。
同時に臭いにおいを出して敵を威嚇しています。
地面を見ると土の代わりに細かいつぶつぶが落ちています。
拡大して見ました。
お判りいただけるでしょうか。
このつぶつぶが全部、リュウキュウツヤハナムグリの幼虫のフンです。
幼虫は腐葉土を食べて分解してフンにして出すのですが、
辺り一面、土の代わりにフンで埋め尽くされています。
本当にどこに行ってもフンしかありません。
フンとはいっても落ち葉が分解されて土になったものが粒になっただけなので
汚くはありません。
最初に探した場所は他の採集者が先に来ていたようであまり見つかりませんでしたが、
他に人が来ないであろうぼくのとっておきの場所に案内すると、
やはり手付かずなのでしょう、ゴロゴロ見つかります。
これは繭玉と言われるものです。
幼虫は土や自分たちのフンを固めて丸い団子を作り、
その中で蛹になります。
中にはすでに割れて中身が出て行った後の残骸もあります。
繭玉の内側は滑らかな奇麗な楕円形になっています。
まだ繭になっていない幼虫も出てきます。
ちょっと割れて中が見えている繭玉もあります。
中に成虫が入っているのが見えますね。
幼虫は繭玉の中で蛹から成虫になり、
成虫のまま冬を越して春になったら繭玉から出てくるようです。
沖縄の方の虫なのに、関東の冬の寒さも耐えられることが
ここまでの大繁殖に至った要因の一つでしょう。
落ち葉を軽くどかすだけで地面の表面にゴロゴロと繭玉が転がっています。
目が慣れてくると、ここにも、あっここにも!って感じで
いくらでも見つかります。
これは土を掘っているオスの鰐です。
オスの鰐は地面を窪ませ、繁殖のための産卵床を作ります。
それと同時にお尻からフェロモンを出してメスを誘います。
ですがこの個体は魅力的ではないようでメスは一向に寄って来ませんでした。
なんだか、すごく面白いですよね。ふふ。
1時間ちょっと探すだけでこれだけ見つかりました。
数えてみたら約130個ありました。
ほんの少しの範囲を1時間探すだけでこれだけ見つかるのですから
沿岸部全体ではいったいどれだけの個体数が存在しているのか見当もつきません。
恐らく数万匹はいるのではないかと思います。
最近では生息地を広げて隣の神奈川県や千葉県でも見つかったとか噂を聞きました。
成虫は夏になると活発に飛び回り、幼虫は落ち葉のある所ならどこでも成長できるので
簡単に生息地を広げることが予想できます。
繭玉を割ると中からピカピカの成虫が出てきます。
ツヤハナムグリの名に恥じないツヤツヤぶりです。
寒さで動きが鈍くほとんど動かないです。
左が金赤色タイプ、真ん中が金緑色タイプ、右が黒色タイプです。
130匹の内、黒いのは2匹だけであとは赤と緑が半々くらいでした。
ピカピカできれいです。
この大量の成虫は鰐くんが飼っている生き物の餌にするために持ち帰りました。
最後にもとさんに海の上の埋め立て地なのに
カブトムシの幼虫がいるという秘密ポイントを教えてもらって
この日の採集は終わりとなりました。
鰐くん、もとさん、鰐くんの撮影アシスタントで来ていた監督さん、
どうもありがとうございました。
鰐くんの動画
もとさんの動画
それでは今回はここまで。
次回をお楽しみに!