そらいろちょっきり

生きもの見つけたりとかするよ

鰐くんと行く!真冬のマイマイカブリ!

どうも、ぼこわたりです。

 

今回は友人の鰐くんと二人で冬のマイマイカブリ探しに行ってきました。

 

 2020年1月18日 天気:曇り

 

朝6時前の電車に乗り、待ち合わせ場所の駅へと向かいます。

そして某駅へ到着。

 

 

f:id:boko-watari:20200121013309p:plain

現場に到着して早々、停車している車をチェックしていきます。

そして目を付けた良さそうな車の窓を叩き割ると・・・

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121013435p:plain

採集開始して早速出ました、YouTuberの鰐です。

この個体は雄のようですね。

 

 

f:id:boko-watari:20200121013721p:plain

越冬場所の車を掘り返されてご立腹のようで

臭いにおいを出していました。

この場所からは追加を得られませんでしたが

今回の目的はあくまでもマイマイカブリなので良しとしましょう。

 

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121013954j:plain

そして車を走らせること2時間半。

某県某所の河川敷に到着しました。

 

早速二人で河川敷を歩き回り、

マイマイカブリの居そうな場所を探してゆきます。

 

が、一向に出てこない。

 

鰐くんが腰ほどの高さの小さい立ち枯れを調べて、

マイマイカブリのものと思わしき脚の一部を発見しましたが、

生きたマイマイカブリはまったく見つかりません。

 

下草もしっかり生えていて、

地面には多少の朽ち木も落ちており、

泥もかぶっていなかったので昨年の大型台風での増水時も

水没してなかった場所のようですが見つかりません。

 

猟犬を連れた猟師の方が10mくらい離れたところから普通にぼくの頭上に向かって

猟銃を2発撃ってきたりしてちょっとビビりながら採集を続けますが、

二人合わせて5~6発撃たれたところで場所を変えることに。

 

 

f:id:boko-watari:20200121014636j:plain

ちょっと場所を変更してやってきたこの場所は

結果から言うとダメでした。

 

先程の場所とは違い、増水時にかなり激しく水没した場所のようで、

地面は泥でぬかるみ、竹や木が折れて横たわっておりましたが、

マイマイカブリの居そうな場所は見つかりませんでした。

 

採集開始してからここまで2時間ほど経過しており、

1匹も見つけられていないので焦りを感じ始めます。

わざわざ鰐くんに車を出してもらい遠くまで来たのに

見つかりませんでしたでは申し訳なさすぎる・・・!

 

この場所もダメだなと見切りをつけて車に戻る途中、

枯れ木の上に泥と枯草が堆積している場所を発見。

どうせいないだろうという気持ちで軽く掘ってみると、

 

f:id:boko-watari:20200121015404j:plain

マイマイカブリいました。

離れたところで、どうせおらんやろって顔してボケーっとしている鰐くんに

「居た!マジで!居た!」と大きな声で呼び、二人で撮影しました。

他にもいるかもしれないとこの場所を探しましたが

ここからはこの1匹だけでした。

 

しかし、この1匹を見つけられたのはでかいです。

探せばいるということはわかりましたし、

鰐くんにマイマイカブリの越冬している様子を見せることもできたので安心です。

遠くまで来て収穫無しという状態は避けられたので良かったです。

 

 

 

そして対岸へ

対岸に林を見つけたので、そこへ入っていきます。

ここも増水時に水没した場所のようで、

木の高いところにもゴミが引っかかっています。

 

先程1匹見つけた時も堆積した枯草の下の泥から出てきたので、

今回のこの場所は朽ち木の中ではなく

枯草の積もったゴミ溜まりの中から出るだろうと思い、

頭の高さの枝に引っかかった枯草をどかし、

その下に積もった泥を掘ってみます。

 

 

f:id:boko-watari:20200121020547j:plain

f:id:boko-watari:20200121022550j:plain

いきなり出た!しかも複数!

大興奮です。

すぐに鰐くんを呼び撮影会。

ここからは3匹出てきました。

 

この場所には居る!という確信を得られたので

鰐くんにマイマイカブリのいそうな場所の条件を伝えました。

 

1、枯草の積もった場所の枯草をどかし、

その下に湿った泥がある場所。

今回の河川敷は台風の増水時に水没し、

マイマイカブリの越冬場所としてちょうど良い朽ち木が流されているため。

 

 

2、地面の上よりも、腰の高さや目線の高さなどちょっと高いところが良い。

高いところのほうが地面に近いところよりも越冬中に水没しにくく、

イノシシやタヌキ等の動物に捕食されにくいことから

マイマイカブリは高いところで見つかることが多い。

また木の根元は大量の枯草やゴミが溜まっており、

これらを全部掘るのは効率が悪い。

 

上記のことを伝えてそれぞれ良さそうな場所を掘っていきます。

 

 

f:id:boko-watari:20200121022317j:plain

こんな感じの場所でした。

地面や後ろの木を見て頂くと解ると思いますが、

流されてきた大量の土砂が堆積しています。

木の枝に引っかかった泥を崩していくと・・・

 

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121022531j:plain

鰐くんがマイマイカブリの幼虫を掘り出しました。

 

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121022747j:plain

飼育しているマイマイカブリの餌用に、

タツムリを見つけたら確保していきます。

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121022859j:plain

枯草をどかした状態の写真です。

こんな感じで湿った泥が積もっていると期待大です。

 

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121023002j:plain

早速出ました。

思った通りの場所から出てくると気持ちいいですね。

まだ掘る場所が残っているので続けて掘っていくと・・・

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121023105j:plain

また出てきた!!

しかも複数いるのが見えているので鰐くんを呼び二人で撮影。

集団越冬しているところを見せられてよかったです。

ここには4匹がまとまって入ってました。

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121023634j:plain

f:id:boko-watari:20200121023704j:plain

他にもゴミムシの仲間やアオオサムシが出てきました。

 

 

ふと見ると鰐くんが立ち枯れの前でなんかぶつぶつ言っています。

不審に思い近づくと、なにやら動画撮影しています。

聞くと立ち枯れの樹皮を剥がしたらマイマイカブリがいたというので

二人で残った樹皮も確認してみます。

 

f:id:boko-watari:20200121024109j:plain

f:id:boko-watari:20200121024142j:plain

樹皮の下の隙間に2匹いました。

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121024424j:plain

土の中からアマガエルも出てきました。

冬眠中にすみません。

謝って穴に戻しておきました。

 

 

 

f:id:boko-watari:20200121024519j:plain

木の股の部分に溜まった土の中にも2匹が一緒にいました。

泥の中に小部屋を作っているんですね。

 

最初は見つからなくて不安でしたが、

最後の方はしっかりとマイマイカブリの観察ができました。

鰐くんにもマイマイカブリの越冬の様子を見せられてよかったです。

 

 

f:id:boko-watari:20200121025126j:plain

これは家に持ち帰った個体です。

この場所のマイマイカブリは青みが強いのが多い印象でした。

光の加減では緑っぽくも見えます。

とっても美しいですね。

 

それでは今回はここまで。

次回をお楽しみに!