冬のゾウムシ
こんにちわ!
ぼこわたりです。
ちょっと前のことになってしまうんですが、
1月に昆虫を探しに行きました。
今回は樹皮めくりで昆虫を探したいと思います。
これはケヤキの幹です。
近寄ってみると、こんな感じで木の皮がひび割れています。
ケヤキの木は成長し、太くなる時に外側の皮がひび割れて剥がれ落ち、
内側から新しい皮が出てくるそうです。
この時に剥がれかけた樹皮の隙間に、
小さな昆虫たちは潜り込み、雨や寒さをやり過ごし冬を乗り切るというわけです。
今回はこの樹皮を剥がしてその下にいる昆虫を観察してきました。
*樹皮はそのうち自然に剥がれ落ちる物なので、剥がれかけたものを取り除いても
樹木にダメージはありませんが、あんまり剥がしまくってしまうと
生き物たちの越冬場所がなくなってしまうので根こそぎ剥がすのはやめましょう。
クロハナカメムシ
今回の観察ではかなりの数を確認しました。
調べてみたらキンイロエビグモの子供のように見えます。
右上のマルカメムシと比較してもかなり小さいことがわかりますね。
5mmくらいの大きさです。
ヤノナミガタチビタマムシかなと思いましたがどうも模様が違うような。
なんでしょうこの子は。
ケヤキの樹皮めくりの定番、
ヒレルクチブトゾウムシくんです。
背中のタイルのようなモザイク模様がかわいいですね。
ヤドリノミゾウムシです。
この写真だとどこがゾウムシやねんって感じですが、
体の下に口吻を隠しているんですね。
そしてこちらがアカアシノミゾウムシです。
先に紹介したヤドリノミゾウムシより一回り小さいです。
この2種類のノミゾウムシは一緒に越冬していることも多いですね。
ちなみにノミゾウムシの名の通り、ピョンと飛び跳ねて逃げます。
伐採された木が積み上げてある場所がありましたので軽く見てみましたが、
さすがに見えるところに虫はいませんでした。
もっと暖かくなってから来ればカミキリムシなんかが見つかりそうです。
最後に落ち葉篩(おちばふるい)もやりました。
積もった落ち葉を軽くどかして、
落ち葉の下の土をガサっとつかんでザルに入れます。
ビニール袋の中に篩って土だけ落とします。
この土を持って帰っておうちで白い皿の上に少しずつ出して
昆虫がいないか探しましたが、小さいダンゴムシがいただけでした。
オチもなんもありませんが今年最初の採集はこんな感じでした。
次回もお楽しみに!